民泊を始めるとき、「防犯カメラって付けた方がいいのかな?」と悩む方は多いと思います。
結論から言うと、防犯カメラは民泊運営の必須アイテムです。
私は大阪で戸建て民泊を2棟運営していますが、どちらの物件にも防犯カメラを設置しています。あまり迷うことなく導入を決めましたが、実際に運営してみて「最初から付けておいて本当によかった」と感じています。
この記事では、なぜ民泊に防犯カメラが必要なのか、Airbnbのルール上の注意点、私が実際に使っている機種のレビュー、設置場所の考え方、日々の運用方法まで、実体験ベースで解説します。
なぜ民泊に防犯カメラが必要なのか
ホテルにはフロントがありますが、民泊にはありません。ホストが常駐しない物件では、「今、物件で何が起きているか」を知る手段が限られます。
防犯カメラは、その目と耳の代わりになってくれる存在です。
具体的には、次のような場面で力を発揮します。
近隣トラブルの抑止・証拠確保
民泊運営で最も避けたいのが近隣トラブルです。万が一、ゲストがルール違反をした場合に、映像という客観的な証拠があるかないかで対応の難易度がまったく変わります。「言った・言わない」の水掛け論にならずに済むのは大きいです。
近隣との関係づくり全般についてはこちらの記事から👇
ゲストの違反行為への対応
敷地内での喫煙、ゴミ出しルールの無視、定員オーバーなど、ハウスルールに反する行為をカメラで確認できます。映像があれば、ゲストに対して冷静に、かつ毅然と対応できます。
チェックイン・チェックアウトの確認
セルフチェックインの民泊では、「ちゃんと到着できたかな?」「チェックアウト時間を過ぎていないかな?」が気になるもの。カメラがあれば、わざわざ物件に行かなくてもスマホで確認できます。
清掃スタッフの入退出の把握
当日チェックインの予約が入っているとき、清掃スタッフが何時に作業を終えたかをカメラで確認して、自分が最終チェックに行くタイミングを判断する——という使い方もできます。
つまり防犯カメラは、「防犯」だけでなく、日々の運営をスムーズに回すためのツールでもあるんです。
Airbnbのルールを正しく理解しよう
防犯カメラを設置する前に、必ず押さえておきたいのがAirbnbのガイドラインです。2024年4月30日に改定されたルールでは、以下のように定められています。
室内カメラは全面禁止
リビング、寝室、廊下、バスルームなど、室内へのカメラ設置は電源がオフでも禁止です。隠しカメラはもちろん、見える場所に置いてあっても使用停止状態でもNGです。ここは誤解しやすいポイントなので注意してください。
屋外カメラはOK(ただし開示が必要)
玄関前、駐車場、庭など、屋外への防犯カメラは設置可能です。ただし、リスティング(物件ページ)にカメラの設置場所を明記することが必須条件です。
私の物件でも、リスティングの「ホームセーフティ」欄に「屋外、建物の共有部または出入り口に防犯・監視カメラが設置されている」「玄関前に防犯カメラを設置しています。」と記載しています。

騒音モニターは室内OKだが開示が必要
音のデシベル値だけを計測する騒音モニター(音声の録音はしないタイプ)は、寝室・バスルーム以外であれば室内にも設置できます。ただし、設置していることをリスティングに開示する必要があります。
私はMinutという騒音センサーを使っていて、こちらもリスティングに記載しています。防犯カメラとMinutを併用することで、映像と音の両面から物件の状態を把握できるので、組み合わせて使うのがおすすめです。
特区民泊・旅館業法・民泊新法での違い
運営形態によって、カメラ以外に本人確認の仕組みが必要になる場合があります。たとえば特区民泊では、ビデオ通話による本人確認ができる機器を設置する必要がありますが、これは防犯カメラとは別物です。
「本人確認用の機器」と「防犯カメラ」は役割が違うので、混同しないようにしましょう。
許可申請の流れはこちら
機種選び|私はセキュステーションを使っています
防犯カメラの機種選びで重要なのは、「高機能・高価格」なものを選ぶことではなく、民泊運営に必要な機能がちゃんと揃っているかどうかです。
民泊用カメラに必要な4つの条件
- Wi-Fi接続でアプリから遠隔確認できる——物件に行かなくてもスマホで映像が見られることが大前提です。
- 人感センサー付きでスマホに通知が来る——24時間カメラを見続けるわけにはいかないので、人の動きを検知して自動で通知してくれる機能はがあると便利です。
- 録画履歴が残る——リアルタイムで見られるだけでなく、過去の映像を遡って確認できることが重要。トラブル対応では「あの時どうだったか」を後から確認する場面が多いです。
- 手軽な価格で導入できる——1物件に1〜2台設置するので、1台あたりのコストは抑えたいところ。
セキュステーション SC-MF45A のレビュー
私が2棟とも使っているのが、セキュステーションのSC-MF45Aという機種です。
価格は7,999円(税込)、月額費用はゼロ。かかるのは電気代くらいです。
物件のWi-Fiに接続するだけでセットアップが完了し、専用アプリで映像をリアルタイム確認できます。人感センサーの検知精度も十分で、人が動くとスマホにプッシュ通知が届きます。録画履歴も残るので、後から映像を遡ることもできます。

民泊用の防犯カメラとして、上で挙げた4つの条件をすべて満たしていて、この価格帯。正直、これで十分です。
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なぜセキュステーションを選んだのか
Amazonや楽天で検索すれば、海外製のもっと安い防犯カメラもたくさん出てきます。それでも私がセキュステーションを選んだ理由は3つあります。
防犯カメラの種類が豊富で、同じアプリで管理できる。 セキュステーションは据え置き型、インターホン一体型、屋外用など、さまざまなタイプのカメラを展開しています。物件が増えたり、用途に合わせて違うタイプのカメラを追加したくなっても、すべて同じアプリで一元管理できるのが便利です。物件を複数運営するなら、ここは地味に大事なポイントです。
老舗メーカーでサポート体制が安心。 防犯カメラは一度設置したら長期間使い続けるもの。安さだけで選んで、故障時にサポートが受けられない・アプリが突然使えなくなる、というリスクは避けたかった。セキュステーションは防犯カメラ専業の国内メーカーなので、その点で安心感があります。
安心して使えるものを選びたかった。 数千円の価格差で悩むよりも、「ちゃんと動く」「困ったときに対応してもらえる」という安心感の方が、民泊運営では価値が大きいと思っています。
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私の物件は日当たりがあまり良くないため、給電タイプのカメラを選びましたが、ソーラー充電できるタイプ等、様々な種類の防犯カメラを取り扱っておられます。
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設置場所と台数の考え方
防犯カメラは「とりあえず付ける」のではなく、「何を映したいか」から逆算して設置場所を決めるのがポイントです。
最低限映したい場所
民泊物件であれば、優先度が高いのは次の2つです。
- 玄関まわり——チェックイン・チェックアウトの確認、ゲストの出入りの把握、喫煙などの違反行為のチェック。
- ゴミ置き場——ゴミ出しルールの遵守確認。近隣トラブルの原因になりやすい場所なので、映像で押さえておく価値があります。
理想は、1台のカメラで玄関とゴミ置き場の両方が映るアングルを見つけること。そうすれば1台で済みます。
私の物件の実例
1棟目(1台で運用) 玄関前とゴミ置き場が同じ方向にあるため、1台のカメラで両方をカバーできています。物件の構造的に1台で十分だったので、最初から1台のみで運用しています。
2棟目(2台で運用) こちらは駐車場と玄関が別方向にあり、1台のカメラでは両方を映すことができません。そのため、1台は駐車場とゴミ置き場が映る位置に設置し、もう1台はインターホン一体型のカメラを玄関に設置しています。
インターホン一体型のカメラは、訪問者が来たときにスマホのアプリ経由で応対できるのが利点ですが、正直なところ、インターホンとしての出番はほとんどありません。民泊物件に「ピンポン」と訪ねてくる人はそう多くないので、インターホン機能目当てで導入するなら一度立ち止まって考えた方がいいかもしれません。
また、インターホン型は充電式なので、月に1回程度、充電のためにカメラを回収する必要があります(冬場はバッテリーの減りが早く、もっと頻繁に充電が必要になることも)。据え置きの有線タイプと比べると、このメンテナンスの手間は地味にかかります。
結論として、まずは1台、玄関+ゴミ置き場が映る位置に設置してみるのがおすすめ。物件の構造上1台でカバーできない場合に2台目を追加する、という順番で十分です。

実際の運用方法|毎日ずっと見てるの?
「防犯カメラを付けたら、ずっと監視していないといけないの?」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
普段の運用
人感センサーが人の動きを検知するとスマホに通知が来る仕組みなので、基本的には通知が来たときに確認するというスタイルです。24時間張り付いて見ている必要はありません。
ただ、私の場合、運営を始めたばかりの頃はチェックインの時間帯やチェックアウトの時間帯にカメラを見て、「ちゃんと到着できたかな」「時間通りに出発したかな」と確認していました。慣れてくると、気になるタイミングだけチェックする形に落ち着きます。
当日インのときの使い方
当日チェックインの予約が入っている日は、清掃スタッフが物件に入った時間・出た時間をカメラで確認します。清掃完了を確認してから自分が最終チェックに向かう、という流れです。これがないと、いちいち清掃スタッフに「終わりましたか?」と連絡を取る手間が発生します。
通知の活用
人感センサーの通知は、チェックイン予定時刻の前後に届けば「到着したんだな」と分かりますし、深夜に届けば「何かあったかな?」と映像を確認するきっかけになります。通知を全部見るのではなく、「いつもと違うタイミングの通知」だけ気にするのが、疲れない運用のコツです。
防犯カメラが役に立った実際のエピソード
ゲストの喫煙を映像で証拠提示
あるゲストが玄関前でたばこを吸っていたことがありました。もちろんハウスルールで喫煙は禁止です。
防犯カメラの映像と画像をそのままゲストに提示して、「映像で確認しています。絶対にやめてください」と伝えました。映像という動かぬ証拠があるので、言い逃れの余地がありません。ゲストもすぐに納得して、それ以降は喫煙行為はありませんでした。
カメラがなければ「吸ったかどうか」を確認する術がなく、近隣からのクレームが来てから初めて気づく——という最悪のパターンになっていた可能性があります。
チェックイン時に迷っているゲストに即対応
運営初期の頃、チェックイン時に玄関前でおろおろしているゲストの姿がカメラに映ったことがあります。
すぐにAirbnbのメッセージで「到着されましたね。鍵の場所は〇〇です」と案内を送ったところ、スムーズに入室できました。ゲスト側から連絡が来るのを待つのではなく、ホスト側から先回りして対応できるのは、カメラがあるからこそです。
こうした小さな対応の積み重ねが、レビュー評価にもつながっていると感じています。
まとめ|防犯カメラは「トラブルが起きてから欲しくなるもの」
防犯カメラは、何も起きていないときには「本当に必要かな?」と思えるアイテムです。でも、何かが起きたときに「付けておけばよかった」と後悔しても遅い。
8,000円以下で導入できて、月額費用もかからない。設置もWi-Fiに繋ぐだけ。この手軽さで、近隣トラブルの証拠確保、ゲスト対応の迅速化、日々の運営管理の効率化ができるなら、導入しない理由が見当たりません。
民泊開業の全体像は「民泊開業の流れ|物件契約からオープンまで完全ロードマップ」をご覧ください。
迷っているなら、まずは1台、玄関前に設置するところから始めてみてください。
📌 この記事では防犯カメラの「選び方」と「なぜ必要か」を中心に解説しました。実際の運用テクニックや、カメラがあるからこそできる細やかなゲスト対応のノウハウについては、noteで詳しくまとめています。



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