先に結論を書いておきます。民泊のタオルに、ホテルみたいな厚手でふわふわの白を選んではいけません。
ホテルのタオルって、厚手で毛足が長くて、真っ白でふわっふわ。あのイメージが頭にあると、つい同じようなものを揃えたくなります。ゲストにも喜ばれそうですし。
でも、あれを民泊に持ち込むと、カビと漂白作業に追われることになります。私が実際にそうなりました。
うちは2棟とも、薄手のタオルを使っています。厚みも、毛足の長さも、白さも捨てました。
なぜそうなったのか。理由は、民泊を始めるよりずっと前の失敗にあります。
憧れて買った今治タオルが、カビた
社会人になりたての頃、自分の誕生日に今治タオルの分厚い白いバスタオルを買ったことがあります。ちょっといい買い物をした、という気分でした。
しばらく使っていて、ある日「あれ?」と思ってよく見ると、なんだか黒いシミのようなものがある。
カビていました。
悲しかったです。高かったし、真っ白だったのに。
ハイターにつけて消毒もしました。表面上はきれいになるのですが、毛足の奥に入り込んだ黒いシミは、またいつの間にか出てくる。結局、あの厚みと毛足の長さが原因だったわけです。
言われてみれば当たり前で、バスタオルって湿ったまま洗濯籠に入れておくこともありますし、冬場に外に干したって乾くのに時間がかかります。乾燥機に入れても乾ききらず、取り出したあともなんとなくしっとりしている、ということもある。
ホテルのタオルは、設備があって初めて成立している
このときに気づいたのは、ホテルのあの真っ白でふわふわのタオルは、タオルそのものの性能だけで成り立っているわけではない、ということです。
工場で真っ白に洗い上げて、高温で一気に乾かす。そういう設備と工程があるから、あの状態を保てている。
家庭の洗濯機と部屋干しでは、同じ結果にはなりません。無理なものは無理なんだ、と実感した出来事でした。
そして民泊の現場は、家庭に近いです。むしろ、ゲストの入れ替わりごとに洗って乾かして、を繰り返さないといけない分、条件はもっと厳しい。
ここで「ホテルっぽさ」を目指してしまうと、カビとの戦いが延々と続くことになります。
民泊のタオルに決めた、2つの基準
そんな経験があったので、民泊で使うタオルは最初から次の2点で絞りました。
① 薄手であること
乾きやすさが最優先です。ゲストが帰るたびに洗濯して、次のゲストまでに乾かす。この回転が止まらないことが、運営上いちばん大事でした。
厚みは、この一点だけを見れば完全にマイナスに働きます。
② 耐久性があること
かといって、粗品で配られるような薄いタオルではすぐにほつれてしまいます。すぐ引退させることになれば、結局コストがかかる。
薄くて、それでいてほつれない。イメージとしては、美容院で使われているようなタオルが近いかな、と思っていました。
見つけたのが「ふわりらの8年タオル」
この条件で探して行き着いたのが、ふわりらの8年タオルでした。
名前の由来がおもしろくて、「8年間使用してもまだこんなにキレイです」というユーザーのレビューから付いたのだそうです。
商品の説明には、ガシガシ拭いて、ガンガン洗って、サクッと乾かしたい人におすすめ、と書かれていました。まさに私が探していたものです。
カラーバリエーションが豊富で、部屋のイメージに合わせて選べるのも良いところでした。
白を選んだのは、失敗でした
ここからが、実際に運用してみてわかったことです。
民泊を始めた当初は、真っ白のフェイスタオルと、薄い色のついたバスタオル、という組み合わせで運用していました。
白は汚れが目立つので、濃い色にするかどうかはかなり迷ったのですが、白ならハイターで漂白しやすいだろう、と思って選びました。
結論から言うと、濃い色にしておけばよかったです。
理由はシンプルで、ハイターでも落ちない汚れが思っていたよりずっと多かったから。薄くはなるものの、完全に落としきるのは難しく、結局引退させることになるケースが多くありました。
それに加えて、ゲストの入れ替えのたびにタオルを1枚ずつ確認して、汚れているものを漂白して……という作業が、かなり面倒でした(笑)
うちは清掃を代行さんにお願いしています。だからこそ、ある程度ほったらかしでもクオリティが保てる備品であることが大事なんです。誰かが毎回目視で判断しないと維持できない仕組みは、そもそも設計として弱い。
今は、入れ替えのタイミングで少しずつ濃い色のタオルに変えていっています。
もし今から揃えるなら、最初から濃い色にします。

引退したタオルを自宅で使ってみたら
シミやほつれで民泊から引退させたタオルですが、いくつかは自宅に持ち帰って使っています。
これが、かなり良い。
うちはプライベートでは柔軟剤を使わないので、タオルはすぐにゴワゴワになってしまうのですが、パイルが短いおかげか、ゴワつきをほとんど感じません。
そして、まったくほつれてこないのがすごいところです。タオルって、干すときにどこかに引っかけてほつれさせてしまいがちですが、それがない。
冬場でもちゃんと乾いてくれますし、夜に使って一晩脱衣所にかけておいても、嫌な臭いがしてこない。
ゲストに出すものとして8年使い続けるのは難しいかもしれませんが、家庭で使う分には十分に長く付き合えそうだな、と感じています。
まとめ:憧れではなく、回る前提で選ぶ
民泊のタオル選びで大事なのは、「良いタオル」を選ぶことではなく、「毎回洗って乾かすことが前提の場所で成立するタオル」を選ぶことだと思っています。
- 薄手であること(乾かないタオルは、いずれカビる)
- ほつれにくいこと(引退が早いと結局コストになる)
- 濃い色であること(落ちない汚れは必ず出る。目立たせない方が運用が楽)
ホテルのタオルは、あの設備があるから成り立っている。同じものを家庭用の環境に持ち込んでも、同じ結果にはなりません。
自分の失敗を振り返って言えるのは、備品選びで憧れを基準にすると、そのあとの手間で必ず返ってくるということです。
実際に使ってみての細かい使用感は別の記事にまとめる予定です。

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