民泊で使う洗濯洗剤は、2種類を使い分けています。
ひとつは現地に設置してゲストが滞在中に自由に使えるもの。もうひとつは、ゲストの入れ替わりのタイミングで運営側がリネン類のメンテナンスに使うものです。
同じ「洗濯洗剤」でも、目的が違えば選ぶ基準も変わります。この記事では、実際に大阪の戸建て民泊2棟で使っている洗剤と、タオルのつけ置き手順、ストックの考え方までまとめます。
ゲスト用に設置しているのはアタックゼロ(ドラム式用液体)
現地に置いているのは、アタックゼロのドラム式用液体洗剤です。
設置している理由は、問い合わせが実際に多いから
予約前のメッセージで「洗濯洗剤はありますか」と聞かれることが、思っている以上にあります。
洗濯機があっても、洗剤がなければ使えません。長期滞在や小さな子ども連れのゲストにとっては、洗濯できるかどうかが宿選びの条件のひとつになっていることもあります。設置しておくだけで解決する問い合わせなら、先に潰しておいた方が早いという判断です。
持ち込みではなく備え付けにするメリット
ゲストが自分で買ってきた洗剤を使う場合、いくつか困ることがあります。
- 前のゲストが使った洗剤の匂いが洗濯機に残る可能性がある
- 投入量が分からず、入れすぎ・少なすぎが起きる
- ハウスマニュアルに書く説明が「各自でご用意ください」としか書けない
メーカーと種類を固定して置いておけば、ハウスマニュアルの記載も「備え付けの洗剤をキャップ1杯」で済みます。説明が一本化できるのは、多言語対応が必要な民泊では地味に効いてきます。
消費量とまとめ買いの実際
補充の頻度は結構高めです。使っているゲストが多いのだと思います。
購入は通販でのまとめ買いが基本で、1460g入りの大容量詰め替えパックを1棟あたり3個。これで3ヶ月から半年ほど持ちます。稼働率やゲストの滞在日数によって変わるので、あくまで目安です。
銘柄を選ぶときに重視しているのは、切らしたときにすぐ買えるかどうか。通販のストックが尽きたタイミングでゲストの予約が入っていても、大手メーカーの商品なら近所のドラッグストアで同じものが買えます。安さやこだわりよりも、入手性を優先しています。
柔軟剤は置かない
柔軟剤は意図的に設置していません。
洗剤と柔軟剤の投入口を間違える、両方を洗剤として入れてしまう、といった混乱のもとになるためです。ゲストに操作を覚えてもらう必要があるものは、できるだけ減らす方針です。
タオルのメンテナンスにはRinenna #2(粉末・つけ置き)
ここからが運営側で使う洗剤の話です。
そもそもどんなタオルを置くかについては別記事にまとめています。買い替えで失敗した話も含めて書いているので、これから備品を揃える方はあわせてどうぞ。
▶ 民泊タオルの選び方|ホストが失敗して分かったおすすめタオル

タオル類のメンテナンスには、Rinennaの#2粉末洗剤をつけ置き用に使っています。
きっかけは民泊ではなく自宅での使用
もともとはプライベートで、子どもの服を洗うのにRinenna #1のつけ置き洗剤を使っていました。
ミルク汚れの後に残る独特の匂いと黄色いシミが、つけ置きだけできれいに落ちたときの驚きが大きくて。決して安い洗剤ではないのですが、それだけの仕事はするな、と納得した記憶があります。
その経験があったので、民泊のタオルのメンテナンスにはRinennaを使おうと最初から決めていました。
民泊のタオルで匂いを気にする理由
タオルとバスタオルには、皮脂汚れが蓄積します。
通常の洗濯を繰り返していても完全には落ちきらず、時間が経つとあの独特の匂いが出てきます。特に夏場、汗の匂いがするタオルが置いてあったら、ゲストとしては不快でしかありません。
民泊にはさまざまな国から、さまざまな体質のゲストが来ます。自分の感覚では気にならなくても、誰かにとっては気になる、ということが起こりやすい環境です。だからこそ匂いは、優先度を上げて管理しておきたいポイントだと考えています。
なお匂い対策は、リネン類だけの話ではありません。部屋全体の匂いについては、ホテルでも使われているオゾン発生器を導入しています。こちらも実際に使った結果をまとめています。
▶ 民泊の匂い対策にオゾン発生器は必須|ホテルでも使われる消臭方法

実際のつけ置き手順
Rinenna #2を使った、タオルのつけ置き手順です。
- 浴槽にタオル、バスタオル、枕カバーを入れる
- お湯2Lに対してRinenna #2をスプーン1杯の割合で用意する
- 粉末洗剤は、先にバケツのお湯で溶かしてから浴槽に入れる
- 1〜2時間つけ置きする
- バケツにタオルを移し、つけ置き液がたぷたぷに含まれた状態で洗濯機へ入れる
手順3と5には理由があります。
粉末を先に溶かすのは、溶け残りを防ぐため。 以前、浴槽に直接粉末を入れたことがあるのですが、溶け残りが出てしまいました。ひと手間ですが、バケツでしっかり溶かしてから入れた方が結果的に確実です。
つけ置き液ごと洗濯機に入れないのは、現実的でないから。 公式では、つけ置き液ごと洗濯機に入れる方法が案内されています。ただ浴槽いっぱいの液を全部移すのは、かなりの労力です。なのでタオルをバケツに移し、液をたっぷり含ませた状態で洗濯機に入れる形にしています。
どこでやるか:現地か、自宅に持ち帰るか
つけ置きは、民泊の建物でやることもあれば、自宅に持ち帰って洗濯することもあります。
正直なところ、持ち帰ることの方が多いです。理由は2つ。
- 1〜2時間の待ち時間が、現地だと使いにくい
- つけ置き後に浴槽を洗う手間がかかる
現地で完結できればスマートですが、他の物件の対応や次のチェックインの準備を考えると、持ち帰った方が全体の時間効率はいい、という結論に落ち着いています。
頻度は月1回が目安
シーツもタオルも、通常の洗濯は清掃スタッフさんが担当してくれています。
清掃は外注しています。業者選びについては、くらしのマーケットで3社を実際に試した記録を別記事に書きました。
▶ 民泊の清掃業者はどう選ぶ?くらしのマーケットで3社試した結果

そろそろメンテナンスしたい、と思ったタイミングで「今回はタオルを自分で洗うので、洗わずに置いておいてください」と個別に依頼する形です。
ゲストの入れ替わり間隔にもよりますが、月1回程度を目安にしています。毎回できれば理想ですが、そこは無理をしていません。連泊が終わって次のチェックインまで日数に余裕がある回を選んで、まとめてやる運用です。
タオルのストックと、新品を持っておく意味
タオルのストックは、稼働分が15枚程度。
これとは別に、新品を8組以上、常に確保しています。
これは在庫というより、トラブル対応の準備です。
「タオルが汚れていた」というクレームが出てしまったとき、その場で新品を渡せる状態にしておく。洗濯済みのものであっても、何度も使われたタオルを差し出すのと、封を切っていない新品を渡すのとでは、ゲストの安心感がまったく違います。
シーツも同じ考え方で予備を持っています。
クレーム対応で一番避けたいのは、「確認して対応します」と言ったまま時間が経ってしまうこと。その場で解決できる手札を持っておくことが、レビューを守ることにつながると考えています。


Rinennaというブランドについて
Rinennaは、家事の負担を減らす発想から生まれた洗剤ブランドです。
始まりは洗剤ではなく布おむつ。東日本大震災の際、紙おむつが店頭から消えたことをきっかけに創業者が布おむつを使い始め、その使いにくさから自ら開発に乗り出したのが出発点だそうです。
そこで課題になったのが洗濯でした。揉み洗いをしないと汚れが落ちない。その手間をなくすために開発されたのが、つけ置きだけで汚れを落とす#1。続いて匂いに特化した#2、そして洗濯槽クリーナーへと商品が広がっています。
- #1:汚れを落とす
- #2:匂いを落とす
- 洗濯槽クリーナー:洗濯槽の汚れを落とす
タオルのメンテナンスで使っているのは、匂いに特化した#2です。洗濯槽クリーナーもたまに使いますが、つけ置き自体を自宅で済ませることが多いので、現地の洗濯槽ケアは通常のメンテナンスの範囲にとどめています。
まとめ:洗剤を分けるのは「誰のための洗濯か」が違うから
整理すると、選定基準はこうなります。
| ゲスト設置用 | 運営メンテナンス用 | |
|---|---|---|
| 商品 | アタックゼロ(ドラム式用液体) | Rinenna #2(粉末・つけ置き) |
| 重視すること | 入手しやすさ・説明のしやすさ | 汚れと匂いが落ちること |
| 使う人 | ゲスト | 運営者 |
| 頻度 | 滞在中いつでも | 月1回程度 |
ゲストが使うものは、誰が使っても失敗しないこと。運営側が使うものは、結果が出ること。
同じ洗濯でも目的が違うので、同じ洗剤で兼ねる必要はありません。設備や備品を決めるときに「これは誰のためのものか」を一度分けて考えると、選ぶ基準がはっきりします。
タオルの匂いが気になってきた、という方は、まずは月1回のつけ置きから試してみてください。

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